
| 象の頭をしたシヴァの息子ガネーシャは、インド各地で広く親しまれ、大変に人気のある大衆神です。
現在のガネーシャ信仰には、富と繁栄、知恵と学問、障害除去と成功がもたらされるご利益があると言われています。
大概の商店にはガネーシャの画像が掲げられ、特に商売繁盛を願う商人階級、シュードラ階級の絶大な信仰を集めています。 ガネーシャの出生と象頭の由来の神話はたくさんありますが、一番ポピュラーなものを紹介します。 シヴァの神妃パールヴァティーは、シヴァの眷族は大勢いるものの直接自分に従う者がいなく不便を感じていた。 そこで夫の留守中に自分の召使を創ろうと思いたった。 彼女は身体の垢を練り人形を作って生命を吹き込み、早速自分の入浴の間、門の前で番をするように命令を下した。 そこに帰宅し家に入ろうとするシヴァ、阻止する見知らぬ門番ガネーシャと争いになってしまった。 応援に駆けつけたヴィシュヌが幻術を使い、その間にシヴァが雷電で首を切り落とした。 ところがパールヴァティーが激怒。困った神々は彼女の怒りを鎮める為、生き返らせる約束をした。 シヴァから、北に向かって進み最初に出会った生き物を持って来るように命じられた部下が見つけたのは片方の牙が折れた象。 そしてガネーシャは象頭神として生き返り、シヴァファミリーの長男として眷族の長の地位に就いた。 ガネーシャの名には集団(ガナ)の指導者(イーシャ)という意味があります。 ガネーシャの大好物はモーダカという糖菓子で、彼の持つ皿の上に団子のように積まれている絵がよく描かれます。 地方によって団子であったり中に餡が入っていたり様々な形の聖なる菓子です。このモーダカという言葉には「歓喜」という意味があり、密教と共に日本に渡来したガネーシャは、このモーダカに由来する「歓喜天」または「聖天」と呼ばれています。 モーダカは最中(もなか)の語源だとも言われています。残念なことに、この語源を聞いても私は最中が嫌いです。 更に残念なことに、ガネーシャの人気はとても高いのですがパールヴァティーの垢から創られたという創生神話のせいで神々の中での地位はあまり高いとは言えません。 |